<< スニーカーソックス | main | リップスティック >>

黒歴史のバッグを手放す

捨てられないバッグがあった。
手に入れてから20年以上経っている。
買ってから、10回前後しか使っていないと思う。
デザインや仕様に惚れ込んで勝ったと言えばかっこいいけれど、
確かにあの時わたしは「これに理解を示してエイッと買う自分」が
なんとなくかっこいいと思ったのだ。
どこかで見栄をはったのだ。
それが自分でわかっているから、使わないのに手放せなかった。
クラシックでモダン、ステキなデザインだったのに、
持つたびにその時のなんだか後ろ暗い自分を思い出して
あんまりシアワセになれなかった。
大枚はたく価値はあったはずのバッグが、重たかった。
何度も手放そうと思って取り出してはしまい込んだ。
貴重な革でできた、クラシックで小ぶりのバッグ。
決意して、幾重にも包んでゴミの日に出した。
すっきりしたかと言えばそうでもない。ほっとした。
きっと、わたしはこのバッグのことを死ぬまで忘れないだろう。

ジャーナル | comments(0) | -
 
Comment